5 風のマント(4) [DQ2上]

5 風のマント(4)


 風の塔を旅立ってから3日目、島のムーンブルク西の祠から対岸のムーンブルクのある大陸の西部に渡った勇者の子孫たちは、北西に向かって、進んだ。
 大陸の西部は、古代王朝時代からのムーンブルクの領地だ。
 だが、ムーンブルク城やムーンペタのある中部や北部の豊沃な土地と違って、荒涼とした痩せた土地と砂漠ばかりの地方で、コレといった産業や文化もなく、中部や北部の人々からは、辺境の地としてしか見られていなかった。
 大陸の西部に渡ってから10時間後の午後・・・・・・。
 烈風が吹きすさぶ荒涼とした砂漠を走り続けてきた勇者の子孫たちの目の前に、突然小さな湖が姿を現した。
 美しい湖は、北東西の3方が木々で囲まれていた。
 ドラゴンの角まで、あとほぼ真ん中に位置する場だ。
 地鳴りのような、すさまじいうなりをあげて、冷たい烈風が大地を払うように吹き抜けていく。
 少し休憩した後、湖を出発した勇者の子孫たちが半時間かけて森を抜けると、再び烈風が吹きすさぶ砂漠地帯に突入した。
 砂や細かい石がバラバラと容赦なく体に当たる。目を開けているのもやっとだ。
 上空にはうっすらと日が射しているが、昼になっても気温が上がらなかった。
 勇者の子孫たちはひたすら進んだ。一刻でも早く、この砂漠を抜けたいからだ。
 この勇者の子孫たちが進む姿を、崖の上から上空でじっと見ている魔物の群れがいた。
 紫の顔。まがまがしい目。青い角と、小さなこうもりの羽根を持っている。全部で6匹。小さい子供ぐらいの大きさの魔物の群れだ。
 ムーンブルクを襲撃した、地獄の使いの手先で、武器でもダメージは与えられるが、効きにくい、半魔族グレムリンたちだった・・・・・・。
(続く)

※続きは25~26日深夜に更新です。
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コメント 3

ともちん

読みました(^^)
ちょっと体調が思わしくないので
後ほど、もう一度しっかり読んで、感想を書きに来ます。
by ともちん (2012-08-24 00:21) 

あばれスピア

ともちんさん
こんばんは。
ともちんさんの記事も昨日読ませていただきましたが、体調大丈夫ですか?
お大事にしてくださいね。
by あばれスピア (2012-08-24 22:28) 

ともちん

ご心配をおかけしてごめんなさい。
大分体調がよくなってきました。

戦闘も大変ですが、こうした移動や旅も
きついものがあるだろうな、と思いつつ読みました。
風のマントを使うシーンが楽しみです(^^)
by ともちん (2012-08-27 21:55) 

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