祝いの時 [DQ3-3]

祝いの時



 それは、ラダトームの祝いの宴の時だった。
「おぉー!よくやりましたねぇアルスさぁん!」
「グレン!」
 アルスたちにグレンが話しかけてきた。一緒にトレドもいった。
「待っていましたよぉ、ラダトームに帰ってくる日を。おっとぉ、私だけじゃない」
 そこにトレドに連れられて一人の男が現れた。
「・・・・・・やったじゃねえかぁ、みんな!」
「・・・・・・グラップ!」
「それにしてもぉ、信じられない!」
 改めてミゼラとローザはグラップが無事だったことに驚いた。
「ゾーマの城が崩れたとき落ちてきた瓦礫の山でケガはしちまったけどよ、崩壊する直前にぎりぎり逃げ出したんだ。そして、闇の世界が光を取り戻して5時間後に、島へやってきたラダトーム城の偵察船に救助されたんだ。こりゃぁきっと、ルビスって女神さまの・・・・・・」
「グラップ!」
 いきなりミゼラがグラップに抱きついた。
「・・・・・・おい!」
「・・・・・・お願い・・・・・・」
「・・・・・・ミゼラ」
「ヒューヒュー!お熱いこって!」
 見ていたエルトがはやし立てる。
「どこにも行かないで・・・・・・」
「抱きつきましたか」
 ミゼラの様子にグレンは笑った。
「でも・・・・・・俺たち、この世界から離れられないかもしれない」
「あ・・・・・・そういえば・・・・・・」
 アルスの言葉にトレドが言葉を詰まらせる。
「この世界に朝が来る直前空の上で何か閉じた音がしたんだ・・・・・・ゾーマを滅ぼしたから・・・・・・もうもとの世界へ戻れない」
「ただゾーマは、いつかまたとんでもねえ悪いやつが現れるともいってたな」
 エルトがいった。
「大丈夫よそんなの」
「ローザ?」
 アルスはローザを見た。
「もしどんな悪が現れたって、いつかきっとあたしたちの子孫が倒してくれるわ。ねえアルス」
 そういってローザはアルスにかわいくウィンクするのだった。
 ・・・・・・意味深である。
「子孫?・・・・・・エエッ!?」
 いきなり飛び出した子孫作り宣言に、アルスはただ驚くしかなかった。ミゼラがいった。
「ずっと気づいてなかったの?ローザはね、以前からお前を愛していたんだから」
「でも・・・・・・」
「女の直感よ。こう見えても女だからね、あたしだって」
「あーあーあぁ、積る話はあとにして、さ、もうしばらく宴を楽しみましょうよ」
 グレンに促され、アルスたちはラダトームの人々と宴を楽しんだ。

あとがき
うーんカップリング話は難しい。
いわゆる勇×魔のつもりだったんですが。
なかなか本編で仲間たちとのからみが書けなかったんでここで書けてよかったです。
こうして彼らの子孫が1・2などと続いていくことになります。
ハッピーエンドになってうれしく思います。
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