7 アッサラーム(2) [DQ3-1]

7 アッサラーム(2)



 その後アルスたちは夕食後宿に帰って寝と、彼らの部屋にローザが現れた。アルスたちを見送って家に帰ると育ての老魔導士は亡くなり、葬式を済ませてひと段落したローザは彼らに会いたくなった。ローザが正式に一緒に旅をすることが決まって喜ぶアルスたちだが、エルトの姿はなかった。
 エルトは、裏通りで客寄せをしていたぱふぱふ娘の部屋にあがり、服を脱がされた。暗幕で部屋中をおおった部屋に粗末なベッドが1つあった。
「きっと来てくれると思ってたわ、僧侶のお兄さん」
 エルトは顔がにやけてきた。
「さあ思いっきり気持ちよくぱふぱふしてくれ」
「ねえさ、ベッドに座って横になっててね」
 エルトはベッドに横になる。
「明かりを消してもいい?」
 エルトはうなずいた。
「消すわよ・・・・・・」
 娘が部屋の明かり消すと、真っ暗になった。
「行くわよ、ぱふぱふ、ぱふぱふ」
 香水の匂いがエルトの鼻をついた。別の意味でエルトの気合いはスーパーハイテンションになっていた!
「ぱふぱふ、ぱふぱふ」
「これは・・・・・・」
 エルトは肩を揉まれた。呆気にとられたが、ツボを知っているようだ。だが、娘にしては力があり、手が大きいような。エルトは訝ったが、揉む手に力がこもることで、つい口に出てしまった。
「ぱふぱふ、ぱふぱふ」
「ああ・・・・・・気持ちいいぜ・・・・・・」
「・・・・・・だろっ!?どうだぼうず。わしのぱふぱふはいいだろう」
 !?野太い男の声が返ってきた。
「なんだよ!?」
 エルトは手を払って飛び起きた。
 明かりがついた。娘と向かい合って、マスクをかぶった荒くれの男が1人立っていた。
「あたしのお父さんよ。ぱふぱふがとっても上手なの」
 娘が言うと、男が笑った。
「じゃあわしはこれで・・・・・・」
 男は隣の部屋へ入ってしまった。
「どう?肩こりが治ったでしょう。また来てねっ」
 娘は悪びれた様子もなくいった。エルトは隣の部屋に行き、男にいった。
「いったいどうなってるんだよ!?これは詐欺じゃねぇか!?」
「わしの娘に変な気をおこさん様にな」
 男は笑った。
「ひょっとして坊主、いやらしいこと期待してたな?よく勘違いするんだ、みんな。娘から詳しく聞かなかったか?」
 エルトは思い出した。・・・・・・ぱふぱふ『しない』。気持ちよくしてあげる・・・・・・
 エルトは肩のこりをほぐしただけで自己嫌悪に陥りながら帰ったが、この夜のことは誰にもいわなかった。いえるはずもない。

あとがき
ノアニールとアッサラームです。
実を言うと、もっと書きたかった!
でも分量の都合上、今はかなり省略しないと無理でした。
でも前回の内容が、かなりボリューム入れてのことだったんで、いつか書き直ししたときに少しは入れられる?
ノアニールでの新たな人物との出会いと別れとかもったいないことしてしまいました・・・。
あとかけるかわかりませんが、アッサラーム商法らしきものもセリフだけでもいいから少しでも入れられたら。
とりあえず、ぱふぱふ、お楽しみいただけましたか?
次回はイシスのピラミッド。
はたしてお宝はあるのか。
第1部クライマックスです。
※次回は11月1日更新予定です。
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ともちん

ゲームで力が抜けたのを思い出して
思わず笑ってしまいました。ぱふぱふ。

電気を消すから誤解されちゃうんですよね。
そう思いながらもドラクエ名物ぱふぱふを
楽しませて頂きました。
by ともちん (2014-10-24 02:14) 

あばれスピア

ともちんさん
あれはインパクトありますよね。
毎回出てくると、どんなことが起こるのか逆に期待してしまいます。
少しでも楽しんでいただけた方がいてよかったです。
by あばれスピア (2014-10-24 22:25) 

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